赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。



小児がんと血液の病気

母と子

小児がんと宣告されてもあきらめてはいけません

 

がんは、体の一部の細胞が異常に増えてしまう病気です。

 

赤ちゃんや子どものがん(小児がん)は、大人と違って胃や肺にできることは少なく、最も多いのが白血病、次に神経芽(細胞)腫、脳腫瘍、悪性リンパ腫などが続きます。

 

赤ちゃんや子どものがんの一般的特徴は、進むのが早いことですが、発見されたときに手遅れということはまずありません。

 

なぜかといいますと、大人のがんに比べて抗がん剤がよく効くことが多いので、手術できないほどがんが大きくても、抗がん剤で小さくして手術することが可能だからです。

 

医学が進歩して、肺炎などの感染症で赤ちゃんや子どもの命が奪われることが少なくなった現在、1歳以上15歳未満の子どもの死亡原因のトップは不慮の事故で、次ががんです。

 

とはいっても、「がんの子どもを守る会」に毎年登録される1年間の新患者数は、15歳未満の小児人口1万人に対して約1人で大人の約1/30、死亡者数は0.2〜0.3人で大人の4人に1人はがんで亡くなるのと比べるとずいぶん少ないものです。

 

万一小児がんが発見されたら、治療は長くかかりますので、主治医としっかり相談して、希望を捨てずに、根気よく対応します。

 

また、治療が成功しても、子どもの一生は長いものですから、抗がん剤の副作用に悩むことも多く、再発に対する不安や病名告知も含めて、精神的な面での家族の支えと、適切な対応が大切になります。

 

血液中の赤血球、白血球、血小板などが不足すると病気になります

 

血液の細胞には、酸素を運ぶ赤血球(1立方ミリメートルあたり約500万個)、感染から身を守ってくれる白血球(数千個)、出血を止める血小板(15万〜30万個)があり、いずれも骨髄でつくられます。

 

これらの数が多かったり少なかったり、また働きが十分でないために起こる病気を、血液疾患(血液の病気)といいます。

 

赤血球は、体の隅々まで酸素を運ぶ役割があります。

 

ですから数が少なくなると、体の組織への酸素の供給が悪くなるので疲れやすくなります。

 

この状態を貧血といいます。

 

白血球には、好中球、リンパ球、単球などがあります。

 

好中球は、細菌やカビを食べて殺菌する働きがあるので、好中球が少なくなると細菌やカビの感染を起こしやすくなります。

 

リンパ球の減った状態を免疫不全といいます。

 

血小板は出血を止める働きがあるので、数が減ると鼻血などを起こしやすく、止まりにくくなります。

 

血小板がたくさんあっても血液に含まれる凝固因子が足りないと、血が固まらないので血が止まりません。

 

凝固因子が生まれつき欠乏している病気が血友病です。


小児がんと血液の病気記事一覧

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(とっぱつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)こんな病気:血小板が減り、出血しやすくなる病気血小板の破壊が異常に進むため、血小板の寿命が短くなって、出血しやすくなる病気です。急性型と慢性型がありますが、子供の場合は、80〜90%は急性のもので、早ければ1週間以内、遅くとも1〜2か月前後で正...

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血友病(けつゆうびょう)

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