赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。



骨や筋肉の病気

母と子

赤ちゃんの体は柔軟性に富んでいます

 

骨は人間の体をしっかり支える柱の役割をし、筋肉は骨をサポートしながら、歩いたり走ったり体を動かす役割もします。

 

生まれてからの1年間で、赤ちゃんの身長は約1.5倍になります。

 

骨も筋肉もどんどん成長し、変化していく時期です。

 

この成長の秘密は、骨の構造にあります。

 

骨の両先端には骨端線という軟骨部分があって、その軟骨がだんだん硬い骨になって(骨化)、骨の長さが伸びていきます。

 

また、生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ筋力が弱く、ほとんど自分で自分の体を動かすことができません。

 

筋肉は使えば使うほど太く丈夫になっていきます。

 

ですから、最初は筋肉が細くふわふわした感触の赤ちゃんも、だんだんしっかりした、硬い体つきになっていくのです。

 

赤ちゃんは案外丈夫なものです

 

みかけは頼りなさそうですが、赤ちゃんの体は弾力性に富んでいるので、よほどの衝撃が加わらない限り、骨折したりすることは少ないものです。

 

また、骨がまだ軟らかいだけに、骨折したときも、ちょうど生木に力を加えたような状態になります。

 

つまり、外側の皮に当たる骨膜が切れずに、内側の幹だけが折れるのです。

 

ですから、骨折しても、大人のように手術で固定しなくても、自然に骨はくっつきます。

 

また、どんどん成長する時期だけに、たとえ骨が30度曲がってくっついても、まっすぐ元に戻る自己矯正能力があります。

 

筋肉や骨の手術をしても、大人よりずっと回復が早いものです。

 

このようなことから、赤ちゃんの骨や筋肉に異常があっても、早期に治療や手術を行うことによって、ほとんど後遺症を残さずに済むことが多いものです。

 

成長とともに自然に治ってしまうことも多いものです

 

骨や筋肉の病気には、斜頸や外反足、ばね指などのように、明らかに外から見て気になるものもあります。

 

しかし、骨も筋肉もこれから成長していく乳児期では、自分で体を自由に動かすことができるようになると、自然に筋肉のバランスがとれるようになって、気になる症状が消えていくことも多いものです。

 

このように骨や筋肉の成長する力が育つのを待っていると、治療の必要がないものもあります。

 

ときにはその成長する力を利用しながら矯正することが、治療になることもあります。

 

また、もし手術が必要な場合でも、成長をみながら、最適な時期にすることになります。

 

「気になる変形などは早く治したい」というパパやママの気持ちは当然ですが、お医者さんと相談しながら、あせらずに子どもにとってもっとも良い時期に最適な治療が受けられるようにしたいものです。


骨や筋肉の病気記事一覧

先天性股関節脱臼

こんな病気:女の子に多くみられる大腿骨の脱臼です大腿骨の先端が、骨盤にきちんとはまらずに、脱臼している状態です。原因:胎内で、あるいは出産直後、足の動きが制限されることも一因先天性といわれていますが、先天的に骨や関節の異常があって起こること以外に、子宮の中にいたときや出産時、または生まれてから赤ちゃ...

≫続きを読む

 

斜頸(しゃけい)

こんな病気:向き癖が強く首にしこりができますしこりなどがあって首を自由に動かせない病気です。1000人に3〜5人の割合で起こります。90%は筋性斜頸といって、首の筋肉(胸鎖乳突筋)にしこりがあり、その筋肉が引っ張られて首が曲がるものです。しこりの大きさは、大人の小指くらいの小さいものから、親指大のも...

≫続きを読む

 

漏斗胸(ろうときょう)

こんな病気:胸の下のほうがへこんでいる状態胸郭を形作る胸骨、肋軟骨、肋骨などの骨が変形するので、胸の下のほうがへこんでいる状態です。このため心臓や肺が圧迫されますが、ほとんどの場合は日常生活には影響がありません。しかし、変形がひどいと気管支炎などの呼吸器感染を繰り返したり、稀ですが、苦しそうな呼吸を...

≫続きを読む

 

軟骨無形成症(なんこつむけいせいしょう)

こんな病気:軟骨の伸びが悪いために、慎重が伸びない病気です骨は骨端線にある軟骨がだんだん骨になって(骨化)伸びていきます。身長は、骨が長軸方向に成長することで伸びます。軟骨無形成症は、生まれつき軟骨の骨化が悪く(とくに上腕骨と大腿骨)、手や足が短い体形になったり、低身長になる病気です。最終身長の平均...

≫続きを読む

 

肘内障(ちゅうないしょう)

こんな病気:肘がはずれ、手がダラリとなる状態肘は曲げたりひねったり複雑な動きをするため、橈骨の先端の周囲をはちまき状の靱帯が巻いています。肘を伸ばした状態で手を無理に引っ張ったりすると、この靱帯が橈骨先端からはずれてしまうのが肘内障です。子供の橈骨の先端はまだ細いため、靱帯が抜けやすく、ちょっとした...

≫続きを読む

 

外反足(がいはんそく)

こんな病気:生まれつき足首が外側を向いている状態足首が外側にねじれて、立たせると足の裏の内側だけが床につき、小指が上がってしまう状態です。多くの場合は、扁平足も伴います。治療:扁平足がひどいときは、矯正が必要です赤ちゃんは筋肉や靱帯が軟らかいため、よく外反足が起こりますが、つかまり立ちやひとり歩きが...

≫続きを読む

 

内反足(ないはんそく)

こんな病気:生まれつき足首が内側に反り返っています生まれつき、前足部の内転(足先の部分が内側に曲がっている状態)、後足部の内反(かかとが内側に曲がっている状態)という変形が重なっている状態です。なんらかの原因で足首の靱帯や腱、あるいは関節の周りが縮んでいるために起こります。足が内転しているだけ(内転...

≫続きを読む

 

X脚・O脚

こんな病気:まっすぐに立った時、膝やくるぶしが離れる膝をつけて立った時に、くるぶしが離れるものがX脚です。まっすぐたったときに、膝の間が5cm以上あくものをO脚といいます。ふつうは、2歳ごろまでは軽いO脚で、2歳を過ぎるころからX脚になります。3歳ごろが最もX脚の目立つ時期で、その後徐々にまっすぐに...

≫続きを読む

 

多指症・合指症(たししょう・ごうししょう)

こんな病気:指の数が多い、指の間がくっついている生まれつき指が余分にあるものを多指症、2本の指の間がさまざまな程度でくっついているものを合指症といいます。治療:指の機能を見極めてから手術をします多指症は、指の機能に影響しない場合もあります。しかし日本人で最も多くみられる親指の多指症では、ものをうまく...

≫続きを読む

 

ばね指

こんな病気:指がまっすぐに伸びない状態指がまっすぐに伸びず、ばねのように曲がっているものです。ほとんどの場合は、手の親指に起こります。親指の手のひらの付け根に小豆大のこぶがあり、これが腱鞘にひっかかっているため、爪のすぐ下の関節が内側に曲がってしまったままで、伸ばせなくなるので。治療:ほとんどは自然...

≫続きを読む