赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。



先天性股関節脱臼

母と子

こんな病気:女の子に多くみられる大腿骨の脱臼です

 

大腿骨の先端が、骨盤にきちんとはまらずに、脱臼している状態です。

 

原因:胎内で、あるいは出産直後、足の動きが制限されることも一因

 

先天性といわれていますが、先天的に骨や関節の異常があって起こること以外に、子宮の中にいたときや出産時、または生まれてから赤ちゃんの両足が伸ばされた姿勢をとっていたために起こることもあります。

 

女の子に、男の子の10倍も多くみられます。

 

これは女性ホルモンに関節を軟らかくする働きがあるからだといわれています。

 

症状:股の開きが悪く、足の長さが違うこともあります

 

股の開きが悪くなる、開排制限がありますから、健診でみつかることが多いでしょう。

 

また、股関節脱臼があると、足を伸ばしたとき太もものしわの数が左右で違い、足の長さも違ってみえます。

 

治療:股おむつにしてあげるだけで効果があります

 

生まれたときから股おむつ(おむつを股の部分にだけ当てて、両足が自由に動くようにする。

 

紙おむつでもいい)にして当て、抱っこするとき必ず股の間に手を差し込んで抱くようにします。

 

胎内や出産時に脱臼があって、生まれたときに開排制限のあった赤ちゃんでも、ほとんどはこれだけで自然に治ります。

 

また、予防にもなります。

 

3か月を過ぎても開排制限がある場合は、レントゲン検査や超音波検査をします。

 

その結果、脱臼や亜脱臼があれば、リーメンビューゲルという治療用のベルトを装着して、様子をみます。

 

リーメンビューゲルをつけたら、診察のとき以外は、はずさないようにしたほうが、経過はいいようです。

 

つけたままお風呂にいれても大丈夫です。

 

リーメンビューゲルを長くつけたままにしておくと骨頭障害を起こすことがあります。

 

装着中に足の動きが悪くなったり、股関節がはずれるなど、骨頭障害の兆候がみられるときは、はずします。

 

最近はリーメンビューゲルを装着して2週間くらいたっても効果がないときは、ほかの治療に切り替える傾向になっています。

 

亜脱臼の場合は、整復されて股関節の状態が落ち着いたら、リーメンビューゲルをはずすことができます。

 

完全脱臼の場合は、整復されてから半年くらいはリーメンビューゲルをつけて、股関節が完全に安定するのを待つ必要があります。

 

リーメンビューゲルをつけた子の10〜20%は、それでも脱臼が治らないことがあります。

 

その場合は、1〜2か月牽引して、硬くなった関節の周囲の筋肉を軟らかくします。

 

牽引中に整復されないときは、徒手整復を行います。

 

どちらもその後ギプスで固定し、装具をつけて股関節が安定するのを待ちます。

 

ギプスは動かないように全身麻酔をかけてきちんと固定できるようにします。

 

ふつう入院が約2か月必要で、その後ギプス固定と装具をつける期間も考えれば半年以上はかかる治療になります。

 

ごく稀ですが、それでも治らないケースがあります。その場合は外科手術が必要です。

 

手術はしっかり歩けるようになった1歳半ごろ行います。

 

股関節脱臼のなかには、整復された後でも骨盤の骨の張り出しの悪い臼蓋形成不全がみられることがあります。

 

骨盤の成長が安定するまで1年に1〜2回レントゲン検査を受けたほうがいいでしょう。




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