赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。



耳・鼻・のどの病気

母と子

耳の役割は音を聞くことと平衡感覚を保つこと

 

耳は音を聞くことと、平衡感覚を保つことに重要な役割を果たしています。

 

耳は大きく分けて、外耳、中耳、内耳の3つの部分から構成されています。

 

さらに細かく見ると、外耳には耳介と外耳道があり、音を集めて中耳に伝える役割をしています。

 

中耳は鼓室とも呼ばれ、鼓膜とその奥に耳小骨と、喉とつながっている耳管があります。

 

音の振動は、鼓膜、耳小骨を経て、内耳に伝わります。

 

内耳には、蝸牛と三半規管があります。

 

蝸牛の中にあるリンパ液が、耳小骨から伝わった音の振動を神経に伝え、それが脳の大脳皮質に伝達されて、音として認識されます。

 

三半規管は、体の平衡感覚を保つ重要な役割をもっています。

 

子どもは、耳から入ってくる声や音を認識し、それを真似しながら言葉を覚えていきます。

 

ですから、言葉を獲得する前に両耳に難聴が起こると、言葉を覚える機会を失ってしまうことがあります。

 

難聴がある場合は、早目に訓練が必要になります。

 

大きな声に反応しない、パパやママの話しかける声に注意を示さないなど、耳の聞こえが悪そうな様子があったら、早く耳鼻科で相談しましょう。

 

滲出性中耳炎など、難聴の原因になりうる病気は、きちんと治療することも大切です。

 

赤ちゃんの耳の穴は小さくて、掃除するのも怖いような気がするものです。

 

耳垢は自然に外に押し出されてくるので、お風呂上がりに、耳の穴の入口を綿棒で拭う程度で十分です。

 

耳垢は、黄色くてパサパサしているタイプと、茶色く湿ってあめのようにねっとりしているタイプがあります。

 

あめのようなものは乾くとカチンカチンに固まってとりにくくなりますので、こまめに掃除したほうがいいでしょう。

 

といっても、あまり奥まで綿棒をつっこむと、傷つける心配があるので、耳の穴の見える範囲だけで十分です。

 

耳垢が取れなくと、どうしても気になる場合は、気軽に耳鼻科を受診してください。

 

鼻は空気の通り道、病原体の侵入を食い止める役割もします

 

空気の出入り口である鼻は、呼吸のために欠かせない器官です。

 

また、「においをかぐ」という、食欲を増したり、体に害のある物をかぎ分けて避けたりする大切な役割も担っています。

 

しかし、赤ちゃんのうちは鼻の粘膜が敏感で、冷たい空気などのちょっとした刺激にも敏感の反応して、鼻水が出たり、鼻づまりを起こしたりします。

 

月齢の低い赤ちゃんは、まだまだ口からの呼吸ができず、鼻からの呼吸に頼っているので、鼻詰まりがひどくなると、おっぱいが飲めなくなったり、呼吸が苦しそうになったりします。

 

鼻水は専用のスポイトや、ママの口で吸い取ってあげたり、鼻の入り口を綿棒で掃除したり、鼻が詰まったらちょっと鼻の上を温めて通りをよくする手当が必要です。

 

鼻から喉を通って肺まで続く、空気の通り道のうち、鼻から喉までを上気道といいます。

 

この上気道をとおる空気にまじって外部から細菌やウイルスが侵入する機会も多いのです。

 

鼻の粘膜やのどにある扁桃は、これらの病原体が上気道からさらに体内深くに侵入しないように食い止める働きもします。

 

しかし、赤ちゃんや子どもは粘膜の働きや免疫力が不十分なので、風邪をひいたり、喉を赤くはらしたりしますいものです。

 

だからといって体が弱いわけではありませんから、過保護にしないことも大切です。


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