赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。



皮膚の病気

母と子

皮膚には体を守る働きがあります

 

皮膚は大人で約1.6平方メートルの面積があり、全身を包んでいます。

 

そして、皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層からできています。

 

表皮の部分は擦り剥いても血は出ませんが、真皮まで傷つくと血が出てきます。

 

表皮の細胞は絶えず新しい細胞と入れ替わって、古くなると垢として剥がれていきます。

 

皮膚は、生命の維持に深く関係しています。

 

皮膚の役割@体温調節

 

皮膚は体の中を外界の温度変化に左右されないように保っています。

 

寒ければ皮膚の血管が縮まってなるべく体温を外に逃がさないようにします。

 

暑ければ皮膚の血管を広げて体温を逃がしたり、汗腺から汗を出して、体温を下げる働きをしています。

 

赤ちゃんは発汗の機能が未熟なので、衣服を着せすぎたり、室温を高くし過ぎると病気でもないのに体温が高くなることがあります。

 

皮膚の役割A体を防御

 

皮膚で体を覆って内臓を保護し、外界からの細菌などの侵入やものがぶつかるなどの物理的な刺激からの体を守っています。

 

皮膚にある皮脂腺(脂腺ともいいます)は皮脂を分泌して、皮膚に潤いを与えると同時に皮膚の表面に弱酸性の膜をつくり、細菌や化学物質などに対して、抵抗性を強めています。

 

また、汗を出す作用には、体温調節をしたり、体の中の水分調節を行ったり、いらなくなった老廃物を排泄する働きもあります。

 

汗の出る汗腺の数は生まれた時から決まっていますが、いくつ機能するかは2歳くらいまでに決まります。

 

皮膚の役割B痛さ、暑さなどを感じる

 

皮膚にはいくつもの神経が張り巡らされています。

 

痛みを伝える痛覚、熱さ、寒さなどを感じ取る温冷覚、柔らかいものか硬いものかなどを感じ取る触覚などです。

 

これらの信号を脳に伝え危険を伝えたり、体温調節をしています。

 

そのほか、免疫物質をつくって病気を予防する、皮下脂肪に栄養分を蓄えるなどの働きもあります。

 

赤ちゃんや子どもは皮膚が敏感なのでスキンケアを

 

新生児期は、出産のときのママの性ホルモンの影響が残っているため、顔や頭に皮脂がたくさん出てきます。

 

皮脂がこびりついてかさぶたにならないように、石鹸やシャンプーで入浴のたびによく洗い、いつも清潔にしてあげましょう。

 

また、あごの下やしわの中も汗が垢がたまりやすいところですのでよく洗います。

 

皮膚に潤いをもたせる皮脂を分泌する皮脂腺の働きは、新生児期から生後6か月までは活発ですが、それ以後は低下し、皮脂の分泌が少なくなるため、乾燥しやすく、カサカサしがちです。

 

角質層も未完成なので、刺激にも敏感です。

 

そのため、赤ちゃんや子どもは大人より皮膚のトラブルを起こしやすいので、肌の手入れはこまめにする必要があります。

 

赤ちゃんはよだれや食べ物で口の周りを汚しがちです。

 

授乳や食事の後や、よだれで汚れているときは、口の周りをやわらかい布などで拭いて、さっぱりさせてあげましょう。

 

おむつはこまめに替え、うんちでひどく汚れているときは、おしりをぬるま湯で洗ってあげましょう。

 

また、赤ちゃんは新陳代謝も激しいので、体調がよければ毎日お風呂にいれて、皮膚をいつも清潔にしておくことが大切です。


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