赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。



溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)

母と子

原因:溶連菌の飛沫感染。幼児、学童に多い

 

溶血性連鎖球菌(溶連菌)が患者のせきやくしゃみで飛び散り、それを吸い込んで感染(飛沫感染)します。

 

感染してから発症するまでの潜伏期間は2〜7日です。

 

幼児期から学童期にかけて多くみられます。

 

幼稚園や小学校で集団発生することが多く、学童期のきょうだいがかかると、幼児にも感染します。

 

溶連菌感染症と猩高熱

 

最も多いA群溶連菌の感染では、

 

  • ・保菌状態
  • ・急性化膿性の病気
  • ・免疫反応による合併症(急性糸球体腎炎、リウマチ熱)

の3つの場合があることが知られていました。

 

1990年代になって

 

  • ・ショック症状、腎不全

 

などで死亡する劇症型が注目されるようになりました。

 

大人に多く、子供には少ないのですが、要注意のタイプです。

 

急性の病気としては、熱が出て、のどに痛みを訴える咽頭炎や扁桃炎になったり、リンパ節炎や急性中耳炎、とびひ(伝染性膿痂疹)など化膿性の病気や猩高熱があります。

 

溶連菌は発赤毒素をもっていて、感染すると全身に粟粒大の赤い発疹ができ、全体が赤く見えるので、その場合は、「猩高熱」といいます。発赤毒素に対する抗体ができているときは発疹は出ません。

 

猩高熱は、昔は死亡率が高かった病気で隔離が必要な法定伝染病でしたが、抗生物質で簡単に治療できる溶連菌感染症の1つの病型ということから、1999年の法律改正でふつうの伝染病扱いとなっています。

 

A群溶連菌以外にも、B群溶連菌は新生児期の感染症の原因として重要で、髄膜炎や敗血症の原因になります。

 

また、緑色連鎖球菌は細菌性心内膜炎の重要な原因菌です。

 

症状:のどが痛くなって高熱が出、舌にいちごのようなブツブツができます。

 

急性咽頭炎の場合は、のどが痛くなり、急な寒気とともに38〜39度くらいの高熱が出ます。

 

のどや口の中が炎症を起こして、真赤になります。

 

食べ物や飲み物を飲みこんでも痛みます。

 

高熱のため、吐いたり、頭痛を起こします。

 

おなかが痛くなることもあります。

 

3歳以下ではこうした症状より、微熱、鼻汁など軽い症状が主です。

 

猩高熱の場合は、1〜2日すると、赤く小さなかゆみのある発疹が首や手首、足首に出て、しだいに全身に広がります。

 

3〜4日すると、舌にいちごのようなブツブツ(いちご舌)ができ、唇のはし(口角)があれてきます。

 

治療すると、2〜3日で熱が下がり、発疹も薄くなっていきます。

 

2週間くらいして手足の皮膚がむけることもありますが、あとは残りません。

 

熱や発疹の様子で判断できる病気ですが、のどの粘液の培養検査や血液検査で確実に診断できます。

 

治療:抗生物質の服用で数日で症状は消えますが、2週間は服用が必要です。

 

溶連菌に有効なペニシリン系その他の抗生物質を服用します。

 

数日以内にのどの痛みや発疹などの症状は軽くなります。

 

しかし、症状がなくなったと思って、ママの判断で勝手に抗生物質の服用をやめてはいけません。

 

みかけの症状は消えても、溶連菌はのどに残っていて、再発したり、合併症を起こしたりします。

 

しばらくは他人にうつす可能性もあります。

 

ふつう、2週間くらい抗生物質の服用を続けますが、抗生物質の服用は医師の指示を受けましょう。

 

家庭では、高熱や発疹のあるときは安静にして、頭やのどを冷やします。

 

食事は軟らかく、刺激の少ないものをあげるようにし、のどはよくうがいをさせます。

 

皮膚のかゆみがひどい時は、抗ヒスタミン剤を内服したり、抗ヒスタミン軟膏を使います。

 

最も大切なことは、症状が消えても、2週間くらいは安静を守り、完全に治るまで気を抜かないことです。

 

兄弟がかかって感染する可能性があるときは早めに受診しましょう。

 

また、感染を繰り返すこともあるので、「変だな」と思ったら早めに受診しましょう。

 

合併症:回復後、急性腎炎、リウマチ熱などを起こすことも

 

回復後、2〜4週間してから急性腎炎やリウマチ熱、アレルギー性紫斑病などを起こすことがあります。

 

顔がむくんだり、尿の異常、動悸、息切れ、関節痛などがあったらすぐに受診してください。

 

合併症の発生は、溶連菌感染症にかかった人の1%以下にみられます。

 

長期治療が必要だったり、後遺症を残すこともありますので、初期治療をきちんとしなければなりません。

 

リウマチ熱

 

溶連菌感染症の2?4週間後、心臓、関節、中枢神経などに炎症を起こす病気です。

 

6〜15歳くらいの子供がかかりやすいのですが、まれに大人でも起こります。

 

最近は抗生物質での治療が行き届いているため、リウマチ熱にかかる子供は著しく減っています。

 

症状としては、心炎、ひざや足、ひじの関節炎、輪状紫斑などがみられます。

 

リウマチ熱でとくに注意したいのは、リウマチ熱にかかった子供の3分の1以上が起こす心炎です。

 

心炎にかかると、後遺症として心臓弁膜症になる危険性があります。

 

いずれにしても入院治療が必要です。




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