赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。



結核(けっかく)

母と子

こんな病気:結核菌を吸い込んで感染する病気

 

結核(症)は、結核菌によって起こる病気です。

 

第二次世界大戦直後まで死因の1位だった結核は、その後著しく減って、克服された過去の病気と思われてきました。

 

しかし、今でも先進諸国の中で日本は飛びぬけて多く、最近、増加する傾向も見えて大きな問題になっています。

 

患者のせきなどで飛び散って空中に浮遊している結核菌を吸い込んで感染するのが普通です。

 

吸い込まれた結核菌は気管支の奥の胸膜近くまで入って、そこに最初の病変をつくります。

 

数種類の細胞が集まった小さな粒状のもので、しばらくすると中央の部分が死んだ組織(チーズ様変性)になる独特の病変です。

 

粒状に「核を結ぶ」のが特徴という意味で結核症、略して結核という病名になりました。

 

胸膜近くの最初の病変(原発巣)から結核菌はリンパの流れに入って気管のほうへ行き、そこのリンパ節(肺門リンパ節)に結核病変をつくります。

 

原発巣と肺門リンパ節炎はペアになっていて初期変化群と呼ばれます。

 

結核菌に感染したほとんどの人はこの段階で症状もなく自然に治ってしまいます。

 

しかし、一部の人では結核菌のほうが勝って肺門リンパ節や肺の炎症が強くなり、胸膜炎を起こしたり、気管の周囲のリンパ節を次々に上行して首の近くで血流に入り、全身にばらまかれることがあります。

 

肺その他の臓器に粟粒のような多数の結核病変をつくるので、粟粒結核といいますが、特に乳幼児では結核性髄膜炎などを起こし、今でも油断できません。

 

髄膜炎は思春期に多く見られます。このような経過を初感染結核といい、無症状のまま治ったり、症状があっても早期の適切な治療でたいてい治ります。

 

しかし、その後、結核菌は肺の中で長い活動休止状態に入り、体の免疫力が低下すると再び活動し始めます。

 

慢性結核、成人型結核といわれるものは、結核菌に感染してから1年以上、ときには数十年してから再発したものが大部分と考えられています。

 

肺だけでなく、骨、腎臓、中耳などにも病変がおこることがあります。

 

診断:ツベルクリン反応、X線検査などを行います。

 

結核菌に感染して4?8週間たつとツベルクリン反応が陽性になります。

 

精製した菌体成分を含んだ液を前腕の皮内に注射して48時間後の発赤の直径が10mm以上の場合を陽性とします。

 

胸のX線写真、喀痰や胃液の培養などの検査は必ずやる検査です。

 

結核菌は増殖速度が遅いので、培養結果が出るのに1か月以上かかりますが、最近は新しい方法(PCR法など)で早期診断ができます。

 

治療:抗結核剤を使います

 

治療は抗結核剤を使いますが、最近は耐性菌が多くなっているのが問題です。

 

予防:乳幼児にはBCG接取が有効です。

 

子供の初感染では、症状がなくても6〜12か月間、発病予防のために抗結核剤(ヒドラジッド)を飲むことが行われています。

 

BCG接取は大人に対しては疑問がありますが、乳幼児の発病予防には効果があると考えられています。




関連ページ

予防接種について
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
はしか(麻疹)
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
風疹(三日ばしか)(ふうしん)
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
水ぼうそう(水痘)
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
突発性発疹(とっぱつせいほっしん)
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
ヘルパンギーナ
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
プール熱(咽頭結膜熱)
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
手足口病(てあしくちびょう)
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
リンゴ病(伝染性紅斑)
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
百日ぜき(ひゃくにちぜき)
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。
MRSA感染症
赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。こんな症状のときどうしたらいいのか?病院へ行くべきか救急車を呼ぶべきか?そんなときに知っておくと助かる情報を提供するのがこのサイトです。お父さんお母さんはぜひ読んでいってください。