赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。



発育や発達の遅れが出る病気

母と子

体重の増加は健康の目安

 

生まれてから1年間の赤ちゃんの成長は目覚ましいもので、体重は3カ月で約2倍、1歳では3倍前後になります。

 

身長は1歳で生まれた時の1.5倍にもなります。

 

赤ちゃんが順調に育っているかどうかは、体重の増え方が大きな目安の1つになります。

 

大人でも体格がとても違うように、赤ちゃんの体格もさまざまです。

 

母子健康手帳のパーセンタイル表で出生体重をみると、一番下の線の100人中3番目に小さい赤ちゃんは2300gで一番上の線の100人中97番目の赤ちゃんは3800gと、かなり違います。

 

赤ちゃんが順調に育っているかどうかは、この発育曲線にそって体重や身長が増えているかどうかを目安にします。

 

10〜90パーセンタイルの色のついた帯の中に入っていれば、まず心配はいりません。

 

また、少しくらい発育のペースが遅くても、カーブに平行してその子なりに成長していれば、心配ないでしょう。

 

ごく稀に、内分泌の異常や心臓に障害があって発育が遅れたり、骨の成長が悪くて身長が伸びないなどのケースもあります。

 

しかし、その場合は、単に小さいというよりも、どんどんカーブからそれたり、伸びが止まったりします。

 

単に小柄なだけで心配することはありません。

 

発達はもっと個人差が大きいもの

 

生まれてから1歳までの発達は、目覚ましいものがあります。

 

生まれたばかりのころは母乳やミルクを飲んで、泣いて眠っているだけだったのに、半年もすると、ひとりでお座りして遊ぶようになり、やがてつかまり立ちしたかと思うと、ひとり歩きするようになります。

 

首から腰、足へだんだん上から下へしっかりしてきます。

 

これは脳の発達と密接な関係があります。

 

そこで、乳幼児健診では、首すわりやおすわりができるようになったかをチェックして、運動発達や知的発達に気になる遅れがないかどうかを調べます。

 

発達に遅れがないかどうかは、とても気になるものですが、赤ちゃんの発達は、発育よりももっと個人差があります。

 

その上、発達が高度になるほど個人差は大きくなるのです。

 

例えば、首がしっかりと座る時期は、3〜4カ月に集中しますが、ひとり歩きは、早いと10カ月ごろ、遅いと1歳半過ぎと、半年以上の差が出てきます。

 

知的な発達もやはり個人差があり、生後半年くらい経つと、大抵の赤ちゃんはあやしたり歌ってあげたりするママの顔をじっと見つめるようになりますが、言葉を話し始めるのは、1歳〜1歳半、遅い子では2歳ごろ、ずいぶん差があります。

 

言葉が出なくても、大人のいうことがわかったり、興味があるものを指すようになっていれば、そのうち、せきをきったように言葉があふれてくることでしょう。

 

大切なのは、マニュアル通りに発達しているかどうかを気にするのではなく、その赤ちゃんなりに、発達しているかどうかをみるということです。

 

もう1つ大事なことは、余所の子と比較しない、ということです。

 

発達が早いからといって、その子の将来とは全く関係はありません。

 

余所の子よりも早い遅いと一喜一憂するより、この間までできなかったことができるようになった、という点を認め、楽しみながら赤ちゃんと接した方が、子育てが何倍も楽しくなります。

 

またそれが、赤ちゃんの精神的な発達を促すことにもなるのです。

 

運動発達も知的発達も、体の発育と同じように、直線的に進むとは限りません。

 

あるとき発達が止まったように見えても、次のステップのための準備期間になっていることが多いものです。

 

ただ、発達の障害は、パパやママが、なんとなく変だ、と感じたことから発見されることが多いもので、もし、気になることがあったら、健診のときや、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。


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