赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。



言語発達遅滞(げんごはったつちたい)

母と子

こんな病気:言葉の発達に遅れがみられます。

 

言葉の発達は運動面の発達に比べ個人差が大きいのですが、おおまかに以下のような道筋で発達していきます。

 

はっきりした言葉を話す前に、赤ちゃんは7か月ごろから、遊びながらおもちゃに向かって話しかけるような声を出すようになります。これは「内言語」といって、赤ちゃんの中に言葉が芽生え始めている証拠です。

 

9か月ごろになると、ふつうは「マンマン」とか「ブーブー」とか「ダッダッダ」など、同じ音を繰り返す喃語(なんご)といわれるものが出てきます。

 

お誕生日を過ぎるころから、ごはんのことを「マンマ」といったり、動物のことを「ワンワン」といったり、1〜2語、意味のある言葉(有意語)を話すようになります。

 

1歳後半になると語彙も増え、2歳の誕生日を迎えるころには「ワンワンキタ」など2つの単語を続けた簡単な2語文が話せるようになります。

 

このころから語彙も飛躍的に増え、3歳ごろには、パパやママに質問を連発するようになることでしょう。

 

4歳になると、「ワンワンガキタヨ」など、助詞を使って、正確な文章を話せるようになってきます。

 

こうして話し言葉が十分に発達することによって、次の、読んだり書いたりというステップの準備ができていくのです。

 

言葉の発達に遅れがある子供の場合は、なんらかの原因でこうしたステップのどこかでつまづいてしまいます。
大きく分けて、

 

  1. 言葉の理解が障害されるために話すほうもうまくいかない場合と、
  2. 理解はできるけれど言葉を話すほうがうまくいかない場合とに分けられます。

 

1の言葉の理解が障害される場合は、話し言葉だけでなく、書いたものを読むことや書くことにも影響が出ます。

 

原因:難聴や精神遅滞、自閉症のほか、話す器官の障害もあります

 

1の言葉の理解が障害されている場合は、難聴、知的障害、自閉症の3つをまず疑う必要があります。

 

知的障害の場合は、言葉の理解以外に目で見て手を使って行う課題にも遅れが見られます。

 

自閉症では、対人関係や社会性の発達に遅れがみられます。

 

これらのいずれにも該当しない場合は、受容性言語障害と呼ばれます。

 

2の言葉をうまく話せない場合には、脳性マヒや口蓋裂など、発声や発音に関係する器官そのものや、それをコントロールしている器官に障害があることがあります。

 

このように明らかな原因がないのに、正しく明瞭な発音ができないことを、発達性構音障害といいます。

 

また、理解に比べて著しく言葉の表出が遅れている場合を表出性言語障害といいます。

 

治療:パパやママが話しかけることも効果的です

 

言葉が遅い場合、理解が遅れているのか、話すほうだけが遅れているのかをはっきりさせることが必要です。

 

とくに難聴がないかどうかは、きちんと早めに検査をしておく必要があります。

 

実際に言葉を話しだす時期は、とても個人差が大きいのです。

 

2歳を過ぎてもほとんど話さないで心配していると、ある日突然話し始める子もいます。

 

言葉が遅いときは、大人の話すことが理解できているかどうか、よく観察してみましょう。

 

「テレビをつけて」などといったときに、ちゃんと指示されたとおりにできて、しかも発育や発達でほかに気になるところがなければ、単に言葉が遅いたちの子、と考えてもう少し待ってもよいでしょう。

 

原因がなんであっても、必要と判断されたら、言語療法士(ST)の訓練を受けることになります。

 

言葉が話せるようになるためには、それを習得するのにふさわしい時期があり、それは2〜7歳と考えられています。

 

7歳を過ぎると、それ以前に訓練を受けるよりも、効果が上がりにくいものです。

 

ですから、できるだけ小学校に入る前に、可能な限りいい言語環境におき、適切な訓練を受けて、可能性を伸ばしたいものです。

 

家庭でも、パパやママがきちんと話しかけることが大切です。

 

子供の目の高さで視線を合わせ、しっかり注意を向けさせて、目の前の関心のあるものについて、理解できそうな言葉で、ゆっくり、はっきりした発音で話してあげましょう。

 

喃語が出るようになったら、パパやママが喃語をマネして返してあげましょう。

 

また、「指差し」ができるようになったら、そのとき指さしたものの名前や、赤ちゃんの欲求をはっきり言葉にして返してあげましょう。




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