赤ちゃんや乳幼児が病気や怪我をすると心配ですよね。



泌尿器・生殖器の病気

母と子

泌尿器は不要なものを外に出す働きをします

 

泌尿器は、腎臓に運ばれてきた血液をこして、必要なものは体に吸収し、いらないものは尿として体の外に出す働きをしている器官です。

 

泌尿器は、腎臓、腎盂、尿管、膀胱、尿道などに分けられ、腎盂から尿道までを尿路といいます。

 

そら豆のような形をしていて、左右に1つづつある腎臓は、生まれたばかりの赤ちゃんでは大変小さいものです。

 

ここで体に必要な成分を吸収し、老廃物を排泄して、体全体の体液の成分を調節する役割を果たしています。

 

腎臓にある糸球体で、心臓から送られてくる血液をこし、腎臓内の尿細管を通る間に、体に必要な成分を吸収し、残りを尿として腎盂に送ります。

 

腎臓の糸球体でつくられるものを原尿といいます。

 

この原尿には体が利用できる塩分、ブドウ糖やアミノ酸などが含まれているので、99%以上は再吸収されて再び血液に返されます。

 

残りの1%未満が腎盂、尿管を経て尿として排泄されます。

 

腎臓は心臓から送られてくる血液を処理しているほか、赤血球産生因子のエリスロポイエチンや、血圧を調節するレニンなどのホルモンを分泌したり、骨をつくるときに欠かせないビタミンDを活性化する働きもあります。

 

腎臓の働きが悪くなってくると、むくみが出たり、脱水症状に陥ったり、体液が酸性になるアシドーシスのほか、貧血や高血圧を起こしたり、骨の形成が悪くなり、くる病になることもあります。

 

新生児の体重の80%は水です。

 

その後、水分の割合はだんだん減ってきて、1歳くらいで大人とほぼ同じの60%くらいになります。

 

赤ちゃんは大人と比べると、老廃物を排泄する能力が低いので、たくさんの尿をつくらなければなりません。

 

排泄する力は新生児では大人の1/3程度、3カ月の赤ちゃんで1/2程度で、1〜2歳時で大人と同じになります。

 

また、赤ちゃんは、不感蒸泄(汗などのようにおしっこ以外に体から出る水分)など体表面からの水分も大人より盛んに出るので、ふつうでもたくさんの水分をとらないといけません。

 

体重1kg当たりで比べると、大人の3〜4倍の水分が毎日出入りします。

 

水分が不足したとき、赤ちゃんは濃い尿をつくることができないので、下痢、嘔吐などで水分が出ると脱水に陥りやすいのです。

 

赤ちゃんの膀胱は小さく、長い間ためておけないので、新生児の1日のおしっこの回数は15〜20回もあります。

 

男の子と女の子の生殖器のしくみは

 

受精後7週ごろまでの胎児の性腺には男女の差はありません。

 

その後、男の子は胎児睾丸から分泌される男性ホルモンの働きで男性型の生殖器になります。

 

なにかの原因で男性ホルモンが働かないと、その程度に応じて女性化が起こります。

 

つまり、女性型の生殖器が基本型で、それを改造したのが男の子の生殖器です。

 

両方の生殖器を比べると、クリトリス⇒ペニス、大陰唇⇒陰嚢、小陰唇⇒尿道壁という対応があり、改造の失敗で男の子の尿道下裂などの奇形が起こったりするわけです。

 

女性の生殖器は、妊娠、出産を通して新しい生命を担うという重要な働きをする器官ですから、生殖器の基本型は女性型というのも当然かもしれません。

 

生まれたばかりの赤ちゃんは、クリトリスや小陰唇が大きめにみえますが、心配はいりません。


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